連結キャッシュ・フロー計算書作成における基本的な流れは簡便法による連結キャッシュフロー計算書の作成の基本的な流れで見ました。ここでは個別論点のうち、固定資産の売却に係る処理を見ていきます。

固定資産の売却があった場合、貸借対照表の固定資産科目の減少額が現金の収入額を構成することになりますが、同時に損益計算書上に売却損益が計上されている場合には、それらも加味する必要があります。また、固定資産の売却代金に対する未収入金などが計上されていた場合には、その分、まだ現金での収入がないので、固定資産売却に伴う収入額から控除します。

当期P/L : 固定資産売却益 240 ( 収益の発生 (資本の増加) )
現金収入+240

当期B/S – 前期B/S : 未収入金380 – 0 = 380 (資産の増加))
現金支出-380

当期減少 (増減明細より) : 建物 – 1,000 (資産の減少)
現金収入+1,000

なお、上の数値は簡便法による連結キャッシュフロー計算書の作成の基本的な流れの数値例に則っています。

固定資産を売却している場合
固定資産を売却している場合
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