連結キャッシュ・フロー計算書作成における基本的な流れは簡便法による連結キャッシュフロー計算書の作成の基本的な流れで見ました。ここでは個別論点のうち、のれん償却費に係る処理を見ていきます。

損益計算書に計上されているのれん償却費は、税金等調整前当期純利益に費用として含まれていますが、キャッシュ・フローを伴わない費用であるため、非資金損益項目として営業活動によるキャッシュ・フローの区分で税金等調整前当期純利益に含まれていた分を戻す処理を行います。

なお、のれんの償却分だけ、貸借対照表ののれん(資産)が減少しており、のれん償却費(剰余金の減少)とのれんの減少(資産の減少)の組合せの取引であるため、現金及び現金同等物に影響はありません。

当期P/L:のれん償却費 120 ( 費用の発生 (資本の減少) )
現金支出-120

当期B/S – 前期B/S:のれん 1,080 – 1,200 = -120 ( 資産の減少 )
現金収入+120

なお、上の数値は簡便法による連結キャッシュフロー計算書の作成の基本的な流れの数値例に則っています。

のれん償却費の取扱い
のれん償却費の取扱い
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